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圧接部
高分子天然ガス圧接(エコスピード工法)
環境にやさしく、手動操作が可能な鉄筋ガス圧接工法
高分子天然ガス圧接継手「エコスピード工法」は、従来の還元炎を用いたガス圧接に替わり、
高分子還元剤「PSリング」を用いる新しいガス圧接工法です。
天然ガスの使用により環境負荷の低減を図れるうえ、圧接作業の信頼性が向上します。
【特長1】 PSリングによる酸化防止
圧接前の鉄筋端面間にPSリングを挟み込み、加熱により発生する分解ガスで酸化を防止します。

【特長2】 A級継手性能
2010年7月に社団法人日本継手協会の「ガス圧接性能判定基準」に合格し工法認定を取得しています。
継手性能種別のA級継手として性能が確認されています。
・圧接できる鉄筋の種類別

【特長3】 環境に優しい
<天然ガスによりCO2排出量60%削減。エネルギー使用量50%削減>
ポリスチレンは、化学式C6H5C2H3で表される芳香族炭化水素です。
炭素と水素で構成され特殊な元素を含みませんので燃焼時に有害なガスは発生しません。
又、食品容器・電気製品など幅広い用途に使用され、科学的に安定で無害です。

【特長4】 外観形状 <建築基準法に準拠>

【特長5】 還元炎を必要としないため操作は手動で、全工程標準炎で加熱
エコスピード工法の鉄筋の接合について
高分子天然ガス圧接継手「エコスピード工法」は、従来のガス圧接の還元炎に替わり、ポリスチレンと鋼製リングで構成されるPSリングを用いて圧接を行います。ポリスチレンは、加熱により分解し、還元性ガスを発生します。
この分解ガスを鋼製リング内に留める事により鉄筋端面の酸化を防止します。還元炎を用いる場合は火炎の還元力の相違や風雨、作業姿勢、作業ミスによる鉄筋端面からの火炎の外れなどにより圧接性能を損なうことがあります。
PSリングはこれらの問題を解決した工法です。


天然ガス圧接『エコウェル工法』
東京ガス株式会社(東京都港区、社長:市野 紀生)は、この度、東京ガスケミカル株式会社
(東京都港区、社長:植村 家顕)、東海ガス圧接株式会社(静岡県沼津市、社長:宮口 茂樹)、株式会社徳武製作所(長野県埴科部、社長:徳武 利洋)、ヤマト産業株式会社(大阪府大阪市、社長:奥井 孝一)と共同で、新しい鉄筋鉄筋接合工法である天然ガス圧接『エコウェル工法』を開発し、実用化致しました。
9月末から10月にかけて、北海道の一般国道242号池田町千代田大橋橋脚工事において本工法の初の本格施工が行われる他、東京ガス横浜研究所・研修センター新築工事においても施工が予定されており、本格的に施工が進む見込みです。
従来の建築・土木の工事における鉄筋の接合には、アセチレンを燃料とした『ガス圧接』が広く使われてきました。共同開発5社は、このアセチレンに替えて、環境に優れた天然ガスを用いて鉄筋を圧接する工法『A級継手※』の認定を取得しました。
開発にあたっては、東京ガスグループの燃焼関連技術、東海ガス圧接株式会社の圧接関連技術、株式会社徳武製作所、ヤマト産業株式会社の装置製造技術を融合させて効率的に開発をすすめることができた結果、初めて天然ガスによる圧接工法を実用化したものです。
本工法の実用化により、天然ガスが初めて建築・土木工事分野でも普及していくこととなります。
※A級継手
…強度と剛性がほぼ母材となる鉄筋と同等であることを、所定の性能確認試験で確認された鉄筋継手
【本工法の特徴】
(1)優れた環境性
環境性についてLCA(Life Cycle Assessment)解析を行った結果、従来のアセチレンを用いたガス圧接から本工法に変更する事によって、CO2等の地球温暖化ガスの排出は約60%削減され、省エネルギー効果も約40%に達することが確認されています。
(2)施工バラツキの減少
装置を自動化したことで、作業者の技量によるバラツキを減少させました。
(3)優れた施工管理性
自動化された専用装置は、鉄筋接合一箇所ごとの施工データを保存・記録する機能を備えており、施工管理に有効に使用する事が出来ます。
【特長1】クリーンで安全な天然ガスを使用
CO2排出量を60%削減、40%の省エネ効果(アセチレン比較)

対象鉄筋径 D32の場合
空気より軽く滞留しにくい・逆火しにくい火炎
